
<5月3日>
岩手県一関市東山町の猊鼻渓 ( げいびけい )。
「 名勝 猊鼻渓 」 の表示と並んで建つ石碑は 「 げいび追分 」 の歌詞です。
【 清き流れの砂鉄の川に 舟を浮かべてさおさせば 曇り勝なる心の空もネ 晴らして呉れます獅子が鼻
訪ねて来てみよ岩手の里に 世にも稀なる此の景色 大船渡線に乗り換えしゃんせネ 一関より遠からず 】
舟下りの船頭さんが唄うんでしょうね。HPで聴いてみると、ゆったりと流れる川の流れに身を任せているような
気分になります。

「 げいび追分 」 の歌碑の向こうに、船着場があって、舟下りの小舟が出発して行きます。

ズームしてみると、この舟、小舟というにはいささか大きめのようです。

歌碑の隣りに、腕組みをした方の胸像がありました。
「 佐藤猊巖 ( げいがん )」 という方です。

猊鼻渓の開発を提唱して、現在のような名勝地にするきっかけを作った方のようでした。
「 猊鼻 」 の名前は、渓谷の出口にある鍾乳石が 「 獅子 」 すなわち 「 猊 」 の鼻に似ていることからつけ
られたそうです。
追分の歌詞にも出てくる 「 獅子が鼻 」 は、この意味のようです。

佐藤猊巖の胸像の隣りには、手形の石碑です。
この手形、右が 「 きん 」 左が 「 ぎん 」、日付は平成六年八月一日。どうやら当時102歳を迎えた 「 きんさん
ぎんさん 」 のお二人がこの地を訪ねた記念のようです。
猊鼻渓に縁もゆかりもある方々がいろいろいるものです。