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<2014年10月23日>

 大分県日田市豆田町の街巡り。

 市の担当の方から日田のまちづくりの経緯について詳しく説明を受けたのは 「 まちづくり歴史交流館 」 です。

 クリーム色の外壁の洋館。江戸時代は町年寄を務めた中村家の屋敷で、明治期になると料亭 「 松栄館 」 と

なり、所有者の変遷を経て昭和7年に古賀医院になった建物だそうです。

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 江戸時代に幕府の天領として西国筋郡代が置かれたことから、歴史的な街並みが形成され、平成16年に

伝統的建造物群保存地区が重伝建に指定され、その後は電線地中化、修景事業、道路美装化、小公園整備、

防火事業など様々な取り組みがなされてきた経緯を聞きました。

 まちづくりの説明会が終わって、建物自体の説明も受けます。特徴の一つは窓。

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 上下に上げ下げする窓で、左右の窓枠内に重さ4kgの分銅が4個付いていて、重いガラス窓の昇降を少ない

力でできるような工夫がされています。

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 もう一つは天井。

 漆喰で渦巻きなどいくつかの模様が描かれています。元々は院長室として使われていた部屋だそうです。

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 その後、展示室を見て歩いていると、「 防災 」 関連の部屋にあったのが洪水の写真。

 そう言われれば、数年前に九州北部に集中豪雨があったことを想い出します。

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 北側を流れている花月川が、2012年7月に氾濫したときの写真です。

 あの川が溢れたとなれば、豆田町のかなりの部分が被害を受けたものと思われます。