
<3月19日>
ローマへの直行便、アリタリア航空 「 AZ 785便 」 は、モニター上で見るとインドやヒマラヤの遥か北方、
シベリアの大地の上を飛び続けていました。
画面上の右端から 「 Tokyo 」 の表示も切れて、左端にヨーロッパの姿が見えて来る頃です。

目的地まであと 「 6時間20分 」。
到着地まで 「 5026km 」、出発地から 「 5024km 」 ですから、「 5025km 」 地点が 「 中間点 」 というこに
なり、そこを通過する瞬間を狙いました。

窓は凍り付いていて、シャッターを切ると手前にピントが合ってしまいます。

何とか窓の下に拡がる大地を写そうとしますが、なかなか上手く行きませんでした。
チラチラ見えていたシベリアの大地は、このあたりでは白くなかったようです。

主翼の後ろの席でしたので、ジェット噴射が白く煙のようになって流れていました。

と言っているうちに、上下の距離が逆転!
一瞬で 「 中間点 」 は通過してしまい、上下ともに 「 5025km 」 という瞬間は撮れませんでした。
出発してから6時間余りで、中間点を過ぎ、飛行機は 「 半分よりヨーロッパ側 」 のエリアに入りました。