
<2014年4月1日>
台湾、台北市にある故宮博物院に入場し、超満員の見学者の波にもまれながら、代表的展示物のいくつかを
駆け足で見て歩きました。
現地ガイドの陳さんが、「 ハイ!次!」「 ハイ!次はコチラ!」「 ここは飛ばして、その次!」 てな具合で、有名
なモノだけをいくつかピックアップして案内してくれたので、この時間で済んだと思います。まともに観て行ったら、
一日二日でも、とても見切れない広さと量でした。
帰り際に、ミュージアム・ショップに立ち寄って買って来たのは、まずは例の 「翠玉白菜」 をあしらったフォーク。

もう一つは、同じく 「 翠玉白菜 」 をデザインしたクリアファイル。

博物館の中にいたのは、90分間ぐらいだったと思います。現地ガイドさんのおかげで、この大混雑の中でも
効率的に回ることができました。
約25年前にもここを訪れていますが、その時の正直な感想は 「 何が何だかよく分からなかった 」 というのが
実感でした。ガイドもイヤホンガイドもなく、ただ見て廻っても、そもそも字が読めないので全く理解できず、まして
歴史や考古学の知識がない状態では、全部が同じに見えて来て、価値もへったくれも無くなった記憶しか
残っていません。
建物の外に出て、正門に向かって行くと、まだまだ続々と来館者が上って来るのが見えました。

建物正面にある、鋳物製の大きなモニュメントの 「 脚の間 」 から覗くと、こうなります。

これは灰皿でしょうね。
場内は禁煙だから、ここに投げ入れて行くように・・・ということのようです。

マップを見ると、山肌に沿って建物が建てられていることが分かります。
山一つ分ぐらいはありそうな、相当の敷地です。

手前の駐車場から、参道のようなアプローチを通って、正面の第一展覧エリアへ。
この建物自体が4階建てになっていて、メインの 「 翠玉白菜 」 や青銅器類などの器物の展示ゾーンは3階、
4階は飲食になっています。
左側に行政ビルと第二展覧エリアがあります。
もともとは北京の紫禁城にあったもの、日中戦争の時期に戦火を逃れるために運び出されて、大陸南西部に
保管され、その後国民党政府によって台湾へと運ばれた文物の数々。所蔵品は69万点もあるそうです。

バスに乗るために駐車場の方へ移動しました。
そうしている間にも、次々に大型バスが止まって、大量の観光客を降ろしたり乗せたりして行きます。
世界の美術館や博物館の入場者数のランキングを調べてみると、台北の故宮博物院は年間約450万人。
これは、ルーブル ( 930万人 )、大英 ( 670万人 )、メトロポリタン ( 620万人 )、ナショナル・ギャラリー(英)
ヴァチカン、テート・モダン ( 英 ) に次いで、世界で7番目です。
ちなみに日本の1位は、20位の国立新美術館の約200万人ですから、その2倍以上。多いはずです。

貸切バスに乗って、次の目的地へ移動を開始しました。
このとき通ったのが信号機のない 「 ロータリー型 」 の交差点。ヨーロッパではよく見かけましたが、台湾にも
ありました。