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<2014年8月28日>
 
 秋田県北秋田郡上小阿仁村で開催されていた 「 KAMIKOANI プロジェクト秋田 2014 」 の八木沢会場。
 
 集落の奥にある棚田が拡がるエリアの一番奥に、もう一つ作品が見えます。
 
 「 夢見る犬 」 から、少しぬかるんだ畦道を歩いて行くと、左側の小屋の壁に 「 私有地の植物 絶対に取るな 
 
地主 」 の貼り紙がしてありました。集落がアートプロジェクトの会場となり、普通であれば部外者が来るような
 
場所ではないところに人が来るようになり、勝手に花なんかを取って行く人がいるのかも知れません。
 
 ただアートを見に来ている方のとっては、ちょっと不粋な感じ・・・。「 ここに咲いている花たちも、アートの一部
 
です!大切に!」 てなメッセージにした方がいいのに・・・。
 
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 作者は長沢桂一さん。
 
 「 降雨が続いたため、足下がぬかるんでいます。ご注意下さい。」 のメッセージは、親切でした。確かに足下
 
の土は柔らかく、幾分ぬかるんでいました。
 
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 作品名は 「 八木沢2014 」。
 
 素材は 「 アセテートリボン 」 だそうです。鮮やかな赤。
 
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 使われなくなった棚田に、真っ赤なリボンの通り道が出来ています。
 
 時間があって、地面がぬかるんでいなければ、迷路のようなこの中を歩いてみたいところ。
 
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 キャプションによれば・・・
 
 【 時を刻むスピードはいつでも、そしてどこでも一緒である。人は場所や環境によってその感じ方が違う。
 
 日々の生活において、その違いは大きな存在である。ここ八木沢には、心地のいい時間の流れがある。
 
 それは、日々の生活に少しだけ変化を与えてくれる大きな存在として。】 とのこと。
 
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 この作品 「 八木沢2014 」 が、棚田エリアの一番奥。
 
 ここから、さっきまで見て来た 「 夢見る犬 」 や 「 転生-還る処- 」 の作品群が遠望できます。
 
 時間の流れは場所や環境によって感じ方が違う・・・という長沢さんの言葉通り、ここに立っていると時間が
 
止まっているような感覚に陥ります。