
<8月28日>
秋田県北秋田郡上小阿仁村で開催されていた 「 KAMIKOANI プロジェクト秋田 2014 」 八木沢会場。
集落の奥の奥、棚田の方面へ行くと、こんな注意書きのある作品がありました。
「 頭上、足下に気をつけて 一人ずつ中にお入り下さい。」

まるで、子供の頃に遊んだ秘密基地のような、トンネルと穴ぼこ。

大人一人が腰の高さまで屈んで、ようやく通れるような 「 入口 」 があります。
土を掘ったところに、板を置いただけ。

そろりそろりと進んで行くと、本当に屈まないと通れないような小さな 「 入口 」 に辿り着きます。

くぐり抜けた先には、大きな樽の中か、大きな木の幹の中のようなイメージ。
丸く切り取られた青空が見えます。
「 熊の冬眠 」 のイメージなのかも知れませんね。

しばし 「 冬眠する熊になった気分 」 を味わったあとに、帰り道。
再び細い細いルートを通って外へ出ました。
作者は福永竜也さん、作品名は 「 転生-還る処- 」。キャプションによると、
【 そこはクマの巣である。クマの冬眠は何ヶ月という時間を超えている。人がクマの巣に入り、いつの間
にかクマになったという物語も存在する。クマの巣は、時空を超える場所でもあるのだ。クマがいる空間
を体感して、その場所が本当の場所なのか?そんあ記憶を辿るヒトとクマの物語を作品にしました。】