
<3月31日>
台湾南部、台南市中心部の南側、開山路に面した場所にある 「 延平郡王祠 」 に来ました。
綺麗に整備された中国式の庭園。3月末で真っ赤なサルビアに似た花が咲いています。ここにも噴水があり
ました。

「 赤崁樓 ( ツーカンロウ )」 では、鯉の口から真上に水が噴き出していました。
ここでは、龍の口から弧を描いて水が出ています。こういう水の出し方も、何となく中国方式のような気が
します。

本殿へ向かう廻廊のような部分には、位牌でしょうか?朱塗りの板が整然と並んでいました。

廻廊にあった御神輿。
見るからに日本式の御神輿です。とても台湾に古くからあったものとは思えないので、おそらく日本の統治
時代に造られ、祭りで使われたものと思われます。

「 明延平王 」 つまり、明の時代を崇拝した延平王=鄭成功を祀っています。

清の時代に明を信奉した鄭成功は、清王朝にとっては逆賊だったと思います。
そんな鄭成功さんを崇拝したのが台湾の民衆で、当寺表立って祀り上げることができなかった台湾の民衆が、
鄭成功さんと一族を祀り 「 開山王廟 」 と呼んだのが 「 延平郡王祠 」。
福州式と呼ばれる建築様式だそうで、台湾では珍しいものだそうです。