<9月9日>
秋田県仙北市角館町のお祭り 「 飾山 ( おやま ) 囃子 」。
七日町の通りから 「 薬師堂 」 にお参りし、西勝楽町の通りに差し掛かったところで 「 岩瀬若者 」 の山車と
遭遇しました。
西勝楽町の詰所前で踊りを披露した山車は、街の中心部へ向かって移動して行きます。
山車の上に乗った二人の先導役が吹き鳴らす “ ピピィーーーーッ!” という笛の合図と騎馬提灯の振り方
ひとつで、周りを取り囲んだ引き手や押し手たちが動きます。
最初の 「 ひと押し 」 が大事なんでしょうね、そこからは “ オイサ!オイサ!” の掛け声で、あの重い山車に
少しずつ勢いがついて動いて行きます。

西勝楽町の通りから小路を抜けて中町の通りへ来ました。
立町交差点の手前、それこそ街の中心部で二つの曳山が対峙していました。時刻は午後8時を過ぎた頃。
片方は 「 駅通り若者 」 で、3時間ほど前に立町交差点の大置山の下で見かけた山車です。あれから3時間
経って、どこをどう廻って来たか分かりませんが、再び立町交差点へ向かおうとしていました。
山車のテーマは 「 船弁慶 」。

対峙しているもう片方は 「 七日町丁内 」 です。
こちらは立町交差点方面から中町方面へ向かおうとして 「 駅通り 」 と鉢合わせした形。
こちらのテーマは 「 菅原伝授手習鑑 車引き 」。

両町内は交渉の真っ最中でした。
街の中心地点、時刻はそろそろ9時ということもあって、雰囲気的には 「 激突!」 が起きてもおかしくない状態
でしたので、おのずと周りを取り囲んだ見物人たちの期待も高まります。
30分ほども交渉の様子を眺めていましたが、それでも 「 始まりそうで始まらない 」 のが、角館の祭りの面白
さでもあり、じれったさでもあります。