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<8月28日>
 
 秋田県北秋田郡上小阿仁村の 「 KAMIKOANI プロジェクト秋田 2014 」 沖田面会場。
 
 2階の展示室に飾られた、田中望さんの作品 「 ハレノノヒ 」 の絵の裏側に、ト音記号と五線譜と音符が見え
 
ます。
 
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 壁には、フルート、クラリネット、トランペット、チューバの管楽器が飾られていて、「 先生のゆるしがあったら
 
使いましょう。」 の注意書きがあります。
 
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 後ろの壁の棚には、小太鼓、アコーディオン、タンバリンなど打楽器系。
 
 旧沖田面小学校の音楽室だった教室で、この規模の学校にしては充実しています。
 
 学校が廃校になれば、こういった楽器類なんかも全部処分されてしまっていると思っていましたが、ここには
 
「 ある日の音楽室 」 のまま残されていました。
 
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 音楽室脇の窓から見える校舎は、もう子供の声が響くことは二度とない・・・と分かっていても、どこか懐かしい
 
ような、時が止まったような感覚になって、子供たちの声が聞えて来るようでした。
 
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 再び1階へ降りて、制作中の他の工房を覗いてみました。
 
 「 なくわみれな 」 さんの工房は、もぬけの空。
 
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 二階の音楽室の絵の作者、田中望さんの工房では人の気配がして、ご本人が制作中のようでした。
 
 中に入るのはためらわれたので、廊下側の足下にある開け放たれた戸から中を覗いてみました。
 
 “ 頑張ってますね!” と声をかけたところ、か細い声で
 
 “ 明日の締め切りに間に合わなくて、夕べから寝てないんです・・・。” という返事。
 
 “ そりゃあ大変だ。体調に気を付けて!”
 
 なんて言いながらカメラを向けると、ご本人は映らないようにススーーッ!と横に逃げてしまいました。作業中
 
の工房 ( 教室 ) の様子だけをカメラに収めて、ここは退散。
 
 そういえば、昔の教室って、廊下側の足下に数十センチぐらいの高さの低い引き戸がついていました。だから、
 
あの戸からこっそり抜け出したりすることもできたけど、あの戸は何の意味があったんだろう?そして、今でも
 
まだあるんだろうか・・・?などと考えていました。