
昨夜は、人形浄瑠璃 「 文楽 」 なるものを初めて観ました。
いつかは一度観てみたいと思っていたジャンルで、たまたま地方公演があったので行ってみた次第。

夜の部の演目は 『 菅原伝授手習鑑 』 と 『 釣女 』 でした。
字幕表示があるので、何を謡っているのか分かります。意味も分かるし、ストーリーも。ただ、舞台左側の
字幕、真ん中の演技者、右側の囃子方と三方を交互に観るような形になって、いささか首が疲れました。
演目は、題名だけは何度も聞いたことがあるものですが、実際に観るのは初めてで 「 こういう話だったのか 」
と改めて知りました。人形の細かい仕草、次第にまるで生きているかのように見えて来ます。それと囃子の方々
の迫真の 「 演技 」 も素晴らしいものでした。

入場して 「 もぎり 」 をしてもらい、会場の中に入ると、人形さんとの記念撮影会が行われていました。
こういうサービスは有り難いですね。ちょうど赤ちゃんの手のひらぐらいの大きさで、関節もちゃんと付いている
ため、あの繊細な動きができるようです。
演目の間の休憩時間にちょうど 「 皆既月食 」 に当たり、多くの観客が外へ出て空を見上げる事態に・・・。
後半の 『 釣女 』 は狂言をもとにした常磐津を義太夫に移したもので、激しくコミカルな動きと台詞回しが
入って、また雰囲気がガラリと変わる面白さでした。
生まれて初めての文楽体験は、とても楽しい夜になりました。