
<8月28日>
秋田県北秋田郡上小阿仁村。
この過疎の村を舞台に開催されている 『 KAMIKOANI プロジェクト2014 』。廃校になった旧小沢田小学校
会場へ入りました。
最初の展示は 「 浅野壽里 」 さん。天然杉の林に感動したコメントが書かれています。

「 はさがけ 」 は、この地域で古くから行われて来た 「 稲を天日干しするための道具 」。

「 ほ乳類 」 。犬でしょうか?
暗闇の中に、そこだけ浮き上がって来るような、独特の色遣いです。

「 枝 」。
天然杉のイメージでしょうか。幹の輪郭が稲妻のようにも見えます。

旧小沢田小学校の廊下。平日の日中ですので、見学している人は他にいません。
縦型のボードには 「 学年末PTA 小沢田小学校として最後のPTA 」 という説明があって、教室の中には最後
のPTAの様子がそのまま再現されています。もちろん人はいませんので、時間が止まったように見えます。

隣りの教室は 「 皆川嘉左衛門 」 さん。
農民の姿を、一本の巨木から掘り出す方法で表現しています。

左から 「 疾風 」「 早乙女 」「 母と子 」。

「 頑固親父 」・・・ナルホド、確かに。

奥には、古い農機具でしょうか、足の踏み場もないほどぎっしり並べられています。
「 土と叫び 」 の雰囲気が伝わって来ます。もしこの彫刻が、外に置かれていれば、もっと泥臭い雰囲気が
出たような気がします。
『 KAMIKOANI プロジェクト 』 のテーマは 「 ただ、ここに、在り続けたい.。」 作品のひとつひとつもこの
テーマを表しています。