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<3月31日>
 
 台湾、台中市、建行路にある 「 寶覚寺 」。
 
 正門を入って左側、境内の片隅に行ってみました。狛犬もお地蔵さまも、日本とはかなり違います。
 
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 右側の狛犬。
 
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 その一対の狛犬に守られて建っているのが、大きな石碑で 「 靈安故郷 」 と金文字で書かれています。台座の
 
文字は 「 英靈鎮魂 」。見ただけで戦争の臭いが漂って来ます。
 
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 石碑の後方に、大きな石板があって、経緯が詳しく説明されていました。
 
 【 大東亜戦争に於いて、台湾人民も勇躍大日本帝国陸海軍人軍馬を志願し、或いは應召により二十餘
 
 万人従軍して勇戦奮闘のあげく、三萬三千餘人戦没せり。
 
  然るに、戦後日本国政府は・・・(後略)】
 
 あとに続くのは、日本政府は弔慰金の支給に応じず、貯金等の払い戻し率も低く抑えたため、見るに見かねた
 
民間の日本人たちが寄付を募って台湾の人たちに届けた・・・、といったことが記されています。
 
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 台湾住民日本軍人軍属戦没者のために、「 高麗大蔵経 」 二十五巻も納められています。
 
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 「 靈安故郷 」 の石碑を見ていると、南方戦線で犠牲になった多くの日本人の他に、あまり語られない多くの
 
現地人の方々がいたことを思い知らされれます。
 
 8月15日は、日本人だけでなく、南方や北方を含めたすべての戦線に投入されていた 「 人たち 」 全員の
 
記念日であり、鎮魂の日であることを忘れてはいけないと思いました。