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 一昨日呑み終えたのは、スリムな黒ボトルに白く浮き出るようなデザインの酒。
 
 岩手県陸前高田市、酔仙酒造の吟醸酒 「 奇跡の一本松 」 です。
 
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 東日本大震災の大津波で根こそぎ流されたのは、陸前高田市の高田松原の約7万本もの松、そして気仙地方
 
の酒蔵 「 酔仙 」 もそうでした。
 
 全滅した松の木の中で奇跡的に残った一本。全滅した酒蔵を、不屈の精神で復興させた酔仙酒造。
 
 そんな思いや願いや魂みたいなものが、この酒には込められているような気がします。
 
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 精米歩合;50%、アルコール度数;14度以上15度未満、限定3000本だけの醸造。
 
 先日、被災地支援のために訪れた一関市の駅前の酒店で見つけて、買って来ました。
 
 軽めの優しい味で、喉越しもスッキリの吟醸酒でしたが、一本松のようにスック!と立ったボトルを眺めながら
 
呑んでいると、陸前高田のあの松の前に立ったときの何とも言えない複雑な思いを想い出しました。
 
 柔らかさの中に芯の強さを感じる酒でした。