
<2013年5月6日>
富山市郊外、富山湾を望む岩瀬浜は北前船で栄えた街です。
廻船問屋 「 森家 」 は往時の面影を色濃く残した重厚な造りの町屋。

ゴールデンウィークの朝、8時前の岩瀬の街は、まだ静まり返っていました。
それにしても、全体がテーマパークのようにも見える街並みですが、実際は生活やビジネスが普通に営まれて
いる街です。

富山商工会議所の建物。
雁木のような造りと町屋風の佇まいは、街の風情に合わせてこういう形にしたと思われます。

一般住宅でも、家の前の車庫を隠して、街並みの景観を壊さないようにする工夫がされていました。
ここまで徹底してやっている例は珍しい。
江戸時代には加賀藩の御蔵が置かれ、上方への米の移出や北海道からの産物の集散地として栄えた岩瀬。
歴史的に富山と北海道の結びつきがかなり深かったことが、この街を見ていると実感できます。

岩瀬の街の近くに 「 富山港展望台 」 なるものがありました。
ひときわ高い建物なので、遠くからでも良く見え、気になったので行ってみました。

真下から見上げると、頭でっかちな独特の形。
後で調べてみたら、北前船時代の琴平社の常夜燈がモデルになっているそうです。

妻を一階に残して、階段を登って行きました。
何もこんなに幅広い階段にしなくても良さそうなものですが、一度にかなりの人数が登ることも可能です。
まずは 「 10メートル 」 地点。

次に 「 15メートル 」 地点。

そして 「 20メートル 」 地点。
ここで一気に明かりが見えて、展望台の一番上に来ました。