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<2013年4月20日>
 
 東京両国の江戸東京博物館巡り。
 
 6階のフロアから5階フロアの約半分が 「 江戸ゾーン 」 になっています。ひと通り廻って来て最後に見えて
 
来るのが 「 中村座 」 の正面です。
 
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 フロアには椅子があって、座って眺めることができます。
 
 江戸猿若町 ( 現;台東区浅草6丁目 ) にあった歌舞伎の芝居小屋 「 中村座 」。市村座や森田座とともに、
 
幕府に興業を許可された江戸三座の一つです。
 
 正面部分は原寸大。間口が11間 ( 約20m )、奥行きが3間 ( 約2.5m ) で再現したものです。
 
 屋根の上には、防災の備えとして雨水を貯めておく 「 天水桶 」 が2つ。中央には芝居興業の公許の印である
 
櫓が組まれています。正面を向いているのは、中村座の座紋 「 角切銀杏 」。両脇は 「 きやうげんづくし 中むら
 
かん三良 」 の文字が染め抜かれた櫓幕。
 
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 櫓下の大看板は、真ん中に 「 さるわかかん三良 」( 猿若勘三郎=中村勘三郎 )。右に 「 瀬川路考 」、左に
 
「 岩井半四郎 」 という中村座を代表する役者の名前。
 
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 隣りには演目でしょうか、文字看板があります。
 
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 ズラリと並ぶ文字看板。
 
 軒先に下がっているのは、座紋入りの提灯です。
 
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 右側に並ぶのは絵看板。
 
 このド派手な芝居小屋を中心に、周りには芝居茶屋、食べ物屋、土産物屋などが並び、その奥は吉原へと
 
繋がっていて、芝居と遊郭がセットになって遊びと文化を発信していたことが分かります・