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<5月4日>
 
 新潟県村上市、10時30分頃。
 
 その昔、芭蕉が泊まった宿 「 久右衛門 」 の跡地に建つ 「 井筒屋 」。ここでひと休みすることにしました。
 
 メニューには 「 春の芭蕉スイーツ 」 シリーズが並びます。桃青、薄霞、雛の家、おもひ桜・・・ネーミングも
 
趣があって素敵です。
 
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 妻は 「 桃青 ( とうせい ) と紅茶のセット 」。
 
 北限のお茶と云われる村上茶をクリームの中に閉じ込め、お茶のゼリーを重ねたパンナコッタです。日本茶の
 
香りが立ち込める西洋菓子。
 
 私は、薄霞と珈琲のセットにしました。
 
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 甘味喫茶で約30分ほど休んでから、再び外へ出ました。
 
 ここ井筒屋を含めて、村上市では市民が中心になって 「 町屋の外観再生プロジェクト 」 が進められてい
 
ます。囲炉裏、太い梁、大黒柱、神棚、仏間、吹き抜け空間、箱階段・・・間口が狭く奥行きが長い町屋独特の
 
造りを、最低限外観だけでも残しながら後世に伝え、町屋再生で街おこしをして行こうというもの。
 
 財政難だった市をあてにせず、市民たちが自ら立ち上がって全国・全世界から会員を募り、賛同する人たちの
 
会費収入を再生の基金にしています。
 
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 井筒屋近くの側溝の蓋。
 
 やっぱり、この街のシンボルは 「 サケ 」。
 
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 少し歩いたところに、「 黒塀通り ( 安善小路 )」 という立札がありました。
 
 ここも芭蕉ゆかりの小路のようです。
 
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 小路へ入り込むと、タイムスリップしたような感覚になります。
 
 “ あぁー、なつかしい!”
 
 これも、町屋再生プロジェクトの一環でした。角を曲がって、さらに奥へと進みます。