<2012年8月20日>
「 花輪ばやし 」 の駅前行事は、いよいよクライマックスを迎えました。
全町内の豪華屋台が駅前広場に集結し、子供コンクールの各賞発表、代表曲の演奏、声を嗄らしての点呼
などのセレモニーが続いたあと、会場全体に静けさが漂います。
“ 続きまして、川又 学、花輪ばやし若者頭協議会会長より、花輪ばやし祭典委員会会長への音頭取次ぎを
行います。” というアナウンス。
川又会長が前に出て、“ 全町揃いましたので、「サンサ」の音頭、よろしくお願いしまぁーーーす!”
“ 続きまして、花輪ばやし祭典委員会会長、戸澤正英の音頭で「サンサ」を行います。”
スキンヘッド姿の戸澤会長が前に出て来ました。
“ 行く夏を、惜しみながら、〇△□×???、五穀豊穣、東日本の早期復興を祈願し、ここにお集まりの皆様
とともに 「 サンサ 」 の儀式を執り行います。お手を拝借。”
会場全体で・・・ “ サンサン、サントセ、ササササの、サントセ、ヨイヨイヨーーーイ!”・・・繰り返し・・・繰り返し。
「 サンサ 」 の 「 サン 」 は 「 参 」。「 祭典への挨拶、称える言葉 」 と言われているそうです。また江戸時代
中期、仙台地方の祝いのはやし言葉 「( ササ ) から発生した 」 とも言われているようですが、正確なところは
不明。花輪独自の 「 祭りの手締めの儀式、その音頭 」 です。
そういえば、宮城県には 「 サンサしぐれ 」 という代表的な民謡もあります。
毎年8月19日と20日の2日間に渡り、夜を徹して行われる 「 花輪ばやし 」。中でも駅前で執り行われるこの
「 サンサ 」 が祭りのクライマックスです。