
<10月15日>
大船渡市の海から少し離れた高台に建つ 「 おさかなセンター 」。そこの2階のレストラン 「 まんぼう亭 」 で
お昼を済ませました。
ここのレストランのメニューの中に 「 まんぼう丼 」 というのがありました。このときは食べなかったものの、
気になる名前です。店の名前もそうですし、もしかするとこの地域では 「 常時 」 まんぼうを食べることができる
のかも知れません。どんな味なんだろう?
鮮度抜群で美味しいランチのあとは、高台から海岸線へ下りて行きました。たぶん、下船渡方面だったと思い
ます。岸壁に近づくに連れて、津波に破壊されたまま放置されている建物が目につき始めます。

さらに海側へ足を踏み入れると、船の残骸のようなものも放置されていました。
片付けるにも、お金がかかる話で、なかなか撤去するところまでは行かないのかも知れません。

波打ち際です。
豊かな海は、何事もなかったように静かでした。
ただ、かなり地盤沈下しているんでしょうね、岸壁のあたりは海水に浸っている状態。

海岸線沿いに、ずっと走ってみました。
このあたりは、大津波が舐めるように北上し、細長い大船渡湾の両岸を破壊し尽くされています。
堅固な建物で、かろうじて残っているのが 「 大船渡プラザホテル 」。頑張って、営業しているようでした。
その後ろに、地元のスーパー 「 MAIYA 」 があります。こちらは、店舗も、海側の立体駐車場もメチャメチャに
壊れていて、休業しています。
建物の位置関係からして、MAIYAの建物が津波に対する 「 盾 」 のような役割をして、ホテルの建物が
助かったように見えます。
大船渡駅のある、この周辺は、震災前には商店が立ち並び、商店街を形成していたはずで、中心部である
盛駅前周辺に次ぐ繁華街だったはず・・・。

大船渡駅の痕跡を探して、ようやく見つけたのが、ホームの跡。
駅舎は跡形も無くなり、駅前の商店はひとつ残らず消えていて、僅かに鉄筋コンクリートの建物だけがポツン
ポツンと残っているだけでした。

錆びた線路だけが、ここがかつて駅で、ホームで、列車が発着し、多くの人が乗り降りしていた場所であった
ことを物語ってくれています。
ドラゴンレール大船渡線は、この状態ですので、復旧の目途は立っていません。