
<4月29日>
大和路巡りの翌日、朝9時頃から歩いていた京都祇園界隈。
祇園四条の駅から地上に出て、四条通りを渡り、大和大路を北へ向かいながら、祇園の祇園らしい街並みを
あっちへこっちへ行っているうちに、白川のほとりに出ました。
巽橋、辰己大明神、新橋、大和橋を行きつ戻りつ、再び大和大路北側の縄手通りへ。
もう一度、四条通りを横切って、大和大路を南へ歩いて行くと、驚いたことに人通りが圧倒的に多くなりました。
今になって思えば、たぶん大和町、亀井町あたりを建仁寺方面へ向かって行ったと思われます。その人通りは
異常と思えるほどの数の多さ。
不気味になって、裏小路へ逃げ込みました。こちらは一転して閑静な住宅街です。

人と自転車ぐらいしか通れない小路、時折、突き当たっては微妙にずれながら続く小路に、人はいません。
何かのイベントかお祭りかと思えるような人通りは、角々にガードマンの交通整理が出ているほどで、どうやら
祇園四条駅あたりから、一定のルートに集中しているようです。
交通整理のガードマンに、訊いてみました。
“ 今日は、何かイベントでもあるんですか?”
“ レースのある日は、こんなもんです!”
場外馬券売り場が近くにあるんですね。この祇園の、ど真ん中に・・・。驚きました。

足の向くまま、気の向くまま、あてずっぽうにあちこち歩いて、綺麗な石畳のある小路に入って来ました。
犬矢来も、通りにマッチしています。

さりげないけど、意外に目立つ看板は 「 ささりんどう 」。
祇園の街並みに溶け込むように、ひっそりと佇むホテル。

足元で、ずっと気になっていたマンホールを、「 ささりんどう 」 の前でついに撮りました。
真ん中は、おそらく京都市のマークでしょうね。意外に幾何学的、無機的なイメージです。
周りは、花をモチーフにしているようですが、桜でしょうか?
全国各地、マンホールは、その街のイメージをストレートにデザイン化していることが多いのですが、さすが
京都は違います。パッと見では、京都とは分からない。ある意味、奥ゆかしくて、意味深なデザインでした。

祇園の裏小路放浪から、再び、大和大路へ戻って来ました。
長いストライドで歩く外人さんの後をついて、北へ。一方通行の車列の脇をすり抜けるように歩きます。
9時30分を過ぎた、この時間帯になると、馬券売り場へ向かう群衆は消えていました。