
昨夜は、久々に映画を観て、涙腺が緩みました。
「 JAPAN IN A DAY 」
監督は、「 エイリアン 」「 G.Iジェーン 」「 グラディエーター 」「 ハンニバル 」 などでお馴染みの、リドリー・
スコットさん。
これまでの作品からして、どんな作品になったのか、興味津々でした。

2012年3月11日。
つまり、東日本大震災からちょうど1年後の 「 その日 」 を丸一日切り取った、ドキュメンターリー作品です。
素人の人たちが撮った8,000本もの動画を、繋ぎ合わせて作り上げたもの。
この自転車に 「 乗せられた 」 男の子が、度々出て来ます。この子が、ヤケに印象に残りました。
1年前の 「 あの日 」 に、突然、「 日常 」 を根こそぎ奪い取られた人たちの、1年後の一日は、平凡といえば
平凡ですが、奪われたものは戻っては来ず、それと闘っているような、諦めているような、思いを馳せている
ような・・・十人十色。百人百色。でも、共通した一本の芯のようなものが通っていて、それが 「 大震災 」 です。

一番泣けて来たのは、このシーンですね。
福島県の男の子。
自宅の庭で無邪気に楽しく遊んでいると、お父さんが放射線量が上がって来たことに気が付き、強制的に家の
中へ入れられてしまいます。
窓を叩いて泣きじゃくる子供の姿は、胸に迫るものがあります。
そのほかにも、いろいろな人のいろいろな物語があって、人の数ほど人生があって、日常があって・・・当たり前
のことなのに、当たり前が一番大切であることを痛感させられます。
沁みる映画でした。深い内容でした。