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<4月29日>
 
 大和路巡りの翌日に歩いた、京都祇園界隈。
 
 白川の流れに沿って、白川南通が延びています。そぞろ歩くには、もってこいの風情ある空間。歌のような
 
文字が記された石碑がありました。
 
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 「 かにかくに 碑 」 とあります。
 
 祇園をこよなく愛した歌人、吉井勇の歌を刻んだものです。
 
 【 かにかくに 祇園はこひし 寐るときも 枕のしたを 水のながるる 】
 
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 「 かにかくに 」 は、あれこれと ( いろいろと ) という意味のようです。
 
 吉井勇が、24歳の1910年 ( 明治43年 ) に詠んだ歌です。かつての祇園は、白川沿いの両岸にお茶屋が
 
建ち並び、建物の一部が川の上に突き出ていたとのこと。その突き出た一間に寝ていれば、枕の下をせせらぎ
 
が流れる音が聞こえたんでしょうね。
 
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 川の両側に建ち並んでいた建物は、第二次大戦下の疎開対策で、北側は強制撤去され、現在は南側の建物
 
だけが残っています。
 
 料理旅館の入り口は、白川の上に架けられた橋を渡った先。
 
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 おかみさんと仲居さんでしょうか、ちょうどお客様のお見送りをしていました。
 
 白川通りを歩いて行くお客様の姿が見えなくなるまで、静かに見送っていました。
 
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 見送りを終えて店に戻って行く二人。
 
 橋のたもとには、これ何でしょうね、大きな石像。打ち出の小槌を持っているようですので大黒様でしょうか
 
ひょうきんな顔立ちの像が、橋を守っているようでした。