<8月4日>
 
 秋田竿燈まつりの妙技会予選。
 
 柳町竿燈会の演技は、囃子方が終わって、次は個人戦です。
 
 最初にサポートメンバーが竿を立て、演技円内で安定させます。ここに少々時間がかかりました。ただ、この
 
一番最初が肝心なんですね。円の端だったり、安定しない状態で渡して、そこから本番が始まってしまうと、
 
演技者は最初からハンディを背負ったようなものです。
 
 なるべく風も位置も竿も安定した瞬間を見計らって演技を始めたいところ・・・柳町のサポートメンバーはその
 
見極めをしていました。と同時に、演技者の肩や背中をバン!バン!と叩いて気合いを入れて励まします。
 
 それもそのはず、個人戦一人目に出て来たのは、先ほどの団体規定演技で竿を倒してしまった人でした。
 
終わってから涙目になっていた人が、今度は個人戦で捲土重来を期します。それを他のメンバーたちが、鼓舞
 
していることがよく分かります。
 
 ホイッスルの合図で演技開始。
 
 「 手 」~「 額 」~「 肩 」~「 腰 」 無難にまとめました。欲を言えば、「 もっと軽々やってる 」 感を出せれば、
 
さらにハイレベルに行ったと思います。審査員や見物人から見ていて、「 必死にこらえている 」 姿も力が入り
 
ますが、どんな状態になっても 「 余裕を持って軽々と竿をさばいている 」 という方が感動を呼びます。
 
 とはいえ、柳町竿燈会個人戦の第一演者の方、なかなかのレベルの演技を見せてくれました。