
<4月28日>
興福寺境内の南西角あたり、南円堂や三重塔があるあたりの石段を下ると、「 猿沢商店街 」 があります。
このあたりは、修学旅行のルートと思われ、三条通沿いに奈良土産の店が並んでいます。向かい側は
「 天平ホテル 」。

商店街の斜め前、興福寺からは一段下がった位置にあるのが 「 猿沢池 」。
池越しに、五重塔が綺麗に見えていました。

池の中を見ると、沢山のカメが泳ぎ回っています。
団扇大、手のひら大、こぶし大・・・大小様々の亀が、のんびりと甲羅干しをしたり、泳いだり。

「 澄まず 濁らず 出ず入らず 蛙はわかず 藻は生えず 魚が七分に 水三分 」
猿沢池の七不思議だそうです。
池を見ていれば、この七不思議が何となく分かります。

池の水は濁っていますが、そんなにひどくはない。流入する川も、流れ出る川もない。カエルがいない。
藻が生えていない・・・。
理由は分からないのかも知れません。まさに、七不思議。

餌をやるから亀が増え、ついでに餌をやるから鳩が増えているんだと思います。
池の中の岩場には、興福寺の五重塔をバックに、亀が17匹、鳩が2羽。そのうちの1羽の鳩は、亀の背中に
乗っています。
池の周りのベンチには、そんな亀と鳩の姿を眺める人たちがたむろしていて、何とも言えない長閑な雰囲気
でした。