
<7月15日>
大船渡市内に入り、津波で破壊された大船渡商工会議所会館前から、周辺を歩いてみました。
北から南へ向かって盛川が流れ、南側に細く長く大船渡湾が延びている地形。津波は、この狭い湾に入って
勢いを増し、港の両側を破壊しながら川上へ向かって遡って行ったと思われます。

商工会議所から、少し山側、緩やかな坂をいくらか登ったようなあたりに、仮設の商店街ができていました。
「 地の森八軒街 」

たばこ屋、お菓子屋、手芸店、鮮魚・青果店

包装用品、写真店、クリーニング店、スポーツ店
2棟の仮設店舗に、それぞれ4店ずつ計8店舗。真ん中は駐車場スペースになっていて、それなりの台数は
停められます。
ただ、ここの商店街も釜石と同様、殆んど休みでした。地元客相手で、土・日は店を閉めているようです。
朝早く、青森県八戸市から南下して来て、大船渡に着いたのはもう午後4時頃。できれば地元の水産物はじめ
三陸土産を買いたいとは思っていたものの、いかんせん店が閉まっていてはどうしようもありませんでした。

仮設商店街の近く、あたりにはまだまだ解体されずに残っている建物が結構あります。
震災から1年4ヶ月経って、元気がいいのは雑草だけ・・・。一直線に延びた盛り土の砂利道は、たぶん鉄路の
跡だと思います。
方角的には、山の方が北ですから、「 盛駅 」 方面。JR大船渡線だと思われます。

南は海側。
この先、陸前高田、宮城県気仙沼を経由して岩手県一関まで延びていた線路は、ここ大船渡ではただの
砂利道に変わり果てていました。
このあたりはまだ平地なのでいいですが、おそらくこの先、鉄橋もトンネルも駅も、あちこちで寸断されている
でしょうから、復旧までには相当の時間と労力がかかると思われます。