
<4月28日>
約1時間、奈良ホテルのメインダイニング 「 三笠 」 でランチを堪能して、レジで精算。
フッ・・・と、ドアの横を見ると、高級ホテルには似つかわしくない工事道具がありました。赤いツルハシです。
「 お見送り 」 をしてくれた黒服さんに、さりげなく聞いてみました・・・ “ これ、何に使うんですか?”
緊急時にドアを叩き割るためのものだそうです。もちろん、100年を超える歴史の中で、実際に使ったことは
ないとのこと。それでも、ここに置いておかなければならないんでしょうか?

レジ廻り、つまり出入口の真上には柱時計があります。
この形、何かに似ていますね・・・そう・・・ここのホテルの玄関の雰囲気に似ています。

フロント横にあった郵便ポスト。
祠の形です。
ツルハシ、柱時計、ポスト、衝立、シャンデリア、手すり、照明、などなど老舗ホテルに相応しい脇役たちがいて
それがホテルの格調を支えています。

たまたま新婚カップルが、大階段を降りて来て、カメラマンはじめ沢山のフラッシュを浴びていました。
たぶん、この日に式と披露宴を挙げたカップルで、記念撮影をしていたものと思われます。私も、横から、失礼
してパチリ!
ホテルの主役は、こういったお客様でしょうね。

柱時計の風貌にも共通性のある玄関に出て来ました。
ベル・ガールの方に記念撮影のシャッターをお願いして、ホテルを後にします。左側の新館では、さきほどの
新郎新婦でしょうか、賑やかに披露宴が始まろうとしていました。