
<4月28日>
東大寺二月堂。
創建は奈良時代、再建は江戸時代の1669年。創建当時から綿々と続く 「 お水取り 」=「 修二会 ( しゅ
にえ )」 で毎年ニュースになる場所でもあります。

二月堂の手前にあった 「 閼伽井屋 ( あかいや )」。中には、お水取りで使う霊水を汲み上げる 「 若狭井 」 が
ある・・・はず。この場所は何回か訪れたことがあるはずなのに、この井戸には殆んど注目することがありません
でした。

石段を上がり切ったところは、堂の南側になります。
板敷の 「 縁側 」 のような部分を通って正面、つまり西側へ。

正面の舞台に立つと、真正面に大仏殿の大屋根と鴟尾が見えます。
目線の高さからすると、ほぼ同じぐらいに見えます。丘陵地の斜面に建てられた二月堂からの眺めは、なか
なかの絶景。大仏殿の遥か彼方、見えている山は生駒山です。

右斜め下方には、回廊になっていて、急な石段があります。
「 修二会 」 では 「 閼伽井屋 」 から汲み上げられた霊水も、火の粉を撒き散らす大松明も、ここを上って来て
舞台の上を走ります。

左斜め下方は、石段と三月堂、四月堂方面。
「 修二会 」 のときは、このあたりは群衆で埋まっているはず。儀式を執り行う僧侶たちは、こんな角度で夜の
闇に浮かぶ群衆を見ていることになります。
いつか、本番を見てみたいものです。「 修二会の風景 」。