
数日前に呑み切ってしまった酒です。
静岡県藤枝市、志太泉酒造の 「 特別本醸造 志太泉 」。

「 挑戦の酒 」 というサブタイトルがついています。
そもそも 「 特別本醸造 」 という言葉は、あまり聞きなれない言い回し。精米歩合70%以下で 「 本醸造 」、
60%以下になれば 「 特別本醸造 」。

この酒は、精米歩合が50%です。
長期低温発酵の吟醸造りをしていないので、わざわざ 「 特別本醸造 」 という呼び名にしたものと思われ
ますが、限りなく 「 大吟醸 」 に近い 「 特別本醸造 」 とでも言いましょうか・・・。
むしろ、個性が引き立っているような気がします。常温で呑み続けていると、時間の経過とともに味が微妙に
変化して、旨味が増して来るようでした。
あえて吟醸造りをしない、あえて価格は低く抑える、あえて最高品質の米を使う、あえて50%も磨く・・・あちこち
に蔵元の “ これでもかっ!” と言いたげな想いが垣間見えます。
だからこそ 「 挑戦の酒 」 なんでしょうね。