
<2月20日>
沖縄戦と呼ばれる凄惨な戦いが繰り広げられたのは、アメリカ軍が慶良間諸島に上陸した1945年3月26日
から、降伏文書に調印した9月7日まで。
この間に犠牲となった24万人余りの名前が 「 平和の礎 ( いしじ )」 として石碑に刻銘されています。
石碑が立ち並ぶ丘の、最も海岸線に近い場所。太平洋を望む断崖絶壁の手前に、噴水と炎が揺れていま
した。

円形の中心に燃え続けている 「 平和の火 」。
この火は、沖縄戦最初の上陸地である座間味村阿嘉島で採取した火と、被爆地である広島の 「 平和の灯 」
及び長崎の 「 誓いの火 」 から分けてもらった火を合わせて灯されたものだそうです。
中心の円錐形で燃える炎、その下の円形は水盤になっていて、こんこんと水が流れています。良く見ると、
ここは地図になっていました。

日本列島と太平洋、炎のある円錐はちょうど沖縄の位置です。
静かに水の流れる音、炎のゆらめき・・・。
断崖から吹き上げてくる、太平洋からの海風の音が耳鳴りのように聞こえていました。