
<4月27日>
西ノ京駅を出て、歴史の道を左へ。
細く長い、のどかな一本道の突き当たりに 「 唐招提寺 」 があります。修学旅行のように、大型バスでドーーン
と乗り付けて、「 点 」 で見るのと違って、「 そこまで 」 辿り着く道すがらも含めて楽しめるのが個人旅行のいい
ところ。

南大門に突き当たるまでの道は、片側に水路が流れ、周りは大和路の風景が拡がっていて、のんびり落ち
着いた佇まいです。
ただこの一本道。薬師寺方面への一方通行でありながら、車の通行量が結構多いのが気になりました。もしか
すると、抜け道か唯一の道か、いずれにせよひっきりなしに車が走ります。

金堂内陣だけで、これだけの国宝があるんですね。
時國天の立像から広目天の立像まで9体の仏像が展示されているようです。地味な宣伝。唐招提寺は全般的
にPR色がなく、貴重な展示物を有してはいるものの、控えめな印象を強く受けました。

参道の左側に、世界文化遺産の記念碑です。

南大門をくぐり、玉砂利を踏みしめて進む、その先に見えて来るのが 「 金堂 」。
天平様式の簡素な建物。正面にある8本の柱が有名です。ギリシャ建築の様式を取り入れたといわれる
エンタシスの列柱。神殿のような雰囲気を持つ、独特の形が、少しずつ見えて来ます。

境内の案内図をみても、さほど大きな伽藍ではないことが分かります。
金堂、講堂を中心にいくつかの伽藍が配置されています。何といっても、ここは 「 鑑真和上 」。それらをQR
コードやARスマートガイドで情報を取ることができるようになっていました。