
先週から数日間 「 自主的GW 」 を取って、心身共にリフレッシュして来ました。
成田から片道7~8時間ほどのフライトだったので、その間、この本を持って行って時間を潰しておりました。
伊集院憲弘著 「 客室乗務員の内緒話 」( 新潮文庫 )。
日本航空でチーフパーサー、客室マネージャー、客室乗務員訓練部次長、関連会社役員などを務めた筆者
が、実際の体験談をもとに書かれた、笑いあり涙ありのエピソード集です。
第1章 雲の上の困った人々
第2章 ちょっと変わったお客様
第3章 なんだか妙なアナウンス
第4章 サービスの極意・異文化の壁
第5章 フライトにまつわるエトセトラ
空飛ぶ鉄の塊の密室空間で繰り広げられる、抱腹絶倒の人間ドラマは、読んでいてとても楽しいものです。
今回の旅はJAL便だったので、余計に身近に感じました。
この本を読んだせいもあって、機内の乗客の動向が何となく気になります。
ひたすら呑み続ける男性、途切れなく大声でしゃべり続けるオバチャン二人、いつまでも泣き続ける子供・・・。
それら一人一人に懇切丁寧に応対するキャビン・アテンダントの姿を見ていると、“ ガンバレ!ガンバレ!” と
言いたくなって来ます。
もう一つ、今回驚いたのは、外国人CAの多さです。タイかマレーシアかインドネシアかベトナムか、東南アジア
系と思われる女性CAが、かなり含まれていました。
経営再建途上にある日本航空の、ひとつの姿なのかも知れません。そして、このことは新たな 「 客室乗務員
のエピソード 」 を生み出しているんだろう・・・と思われます。
「 お客様は今日も事件を連れて来る 」
機内で読むには、持って来いの本でした。 【 2012年5月13日 太平洋上にて 読了 】