
<1月5日>
ランチで立ち寄った箱根宮ノ下 「 富士屋ホテル 」 のメイン・ダイニングルーム 「 ザ・フジヤ 」。
12時前に入って、ランチをひと通り食べ終わろうとしていたのは1時30分過ぎ。かれこれ2時間近くもランチ
をしていたことになります。そんなに長時間いたとは感じさせない、不思議とゆったりした時間の流れ、空気の
ようなものが漂っている空間でした。
おかわりの珈琲を飲み終えて、席を立つ前に、もう一度天井を見上げます。格天井に見事な彫刻。
この食堂棟の竣工は昭和5年(1930)ですから、今から80年余り前。社寺建築を彷彿とさせる天井には、
636種類の異なる高山植物が描かれ、天井付近の壁には507羽の鳥と238匹の蝶が羽ばたき、さらにその下
には十二支を中心とした動物の彫刻が施されています。

彫刻は、こんなところにも・・・窓際の柱。
私が座った位置から真正面に見えていて、ずっと気になっていた 「 ホリモノ 」。離席のタイミングに、ちょっと
寄ってパチリ!トーテムポールのような顔つきが、何故かこの部屋の佇まいに溶け込んでいます。
実はこの鬼の形相、第三代社長山口正造といわれており、鋭い目つきで常に従業員を監視し続けているそうで
「 最高のサービス 」 を提供しているか・・・この目で睨まれ続けていられれば、従業員もピシッ!とせざるを
得ませんね。

入り口横の通路。ガラス越しに見える池のような部分に、こんな 「 力持ち 」 がいました。
大釜を担ぐ妖怪?
ダイニングルームの原住民?といい、この妖怪?といい、ここのホテルにはあちこちにこういった不思議な
生き物が見られます。

フロント横を通って、庭側にはティーラウンジ 「 オーキッド 」 があります。
明るい日差しを浴びて、日本庭園を眺めながらのティータイムが楽しめます。

赤い絨毯を踏みしめて奥へ。
シンプルな中に、格調の高さを感じさせる造りです。

「 今治タオル 」 のショップがありました。
上質なホテルに相応しい上質な商品。数年前に今治の本場に行って 「 タオル美術館 」 を見学したことを
想い出します。タオル1枚にかける情熱、タオルを通じて世の中に貢献しようとする信念を垣間見てから、赤・白・
青三本の 「 今治タオルマーク 」 を見ると応援したくなります。