
<2011年1月8日>
スペイン、セビージャの大聖堂 ( カテドラル ) は、古くからこの地にあったイスラムのモスクを取り壊した跡に
1402年から約1世紀余りの時間を費やして建てられたもの。バルセロナのサグラダ・ファミリアといい、100年
くらいの時間を費やすことは、どうってことないのかも知れません。
見上げると圧倒されるようなパイプオルガンも、かなりの年数を費やして完成し、以来、何百年にも渡って大切
に使われて来ているものです。装飾が見事としか言いようがありません。

巨大な石柱が並んだカテドラル内部の堂々たる全体像は、前々回動画で紹介したとおり。
「 聖職者の席 」「 聖歌隊の席 」「 内陣 」「 王室礼拝堂 」「 小礼拝堂 」「 聖具室 」「 総会室 」 と見て回ると、
太陽の沈まない帝国スペインの栄華と強大さを肌で感じます。
どこを見ても、びっしりと施された装飾、彫刻。その絢爛豪華さに圧倒されます。

そして、そんな彫刻、装飾に柔らかな光を当てているのが、高い位置に設けられた窓。
もちろん、ここにも美しいステンドグラスが嵌め込まれています。

もう一つの見所は 「 絵 」。
ゴヤ、ムリーリョ、スルバラン、バルデス、レアルといったスペインを代表する画家たちの絵が、まるで美術館の
ように掲げられています。

ステンドグラスを通して降り注ぐ、柔らかな陽の光。
自然光に浮かび上がる名画。

この絵が、少しばかりの大きさではありません。
ほぼ壁一面に近い巨大さ。さらに、その上にも絵が掲げられています。
絵も、彫刻も、それらはすべて聖書の教えを表現しているものであり、全てが祈りの、信仰の対象となって
います。
ありがたかったのは、こうしてブログに画像入りで紹介できるように、フラッシュさえ焚かなければ、基本的に
内部の撮影が許されているところ・・・。日本では殆どの施設内部は撮影禁止ですので、それに比べれば、後々
の記録にも記憶にも残って、多くの人に紹介もできるわけで、大感謝です。