
<2011年9月9日>
信州、小布施の 「 桝一市村酒造店 」 本店内の 「 立ち呑み 」 コーナーで、それぞれ個性の違う酒を3杯
いただいた話は、前回 【 お酒大好き 】 書庫でUPした通りです。
精算は妻に任せて、私は、ほろ酔い加減で、店の裏側へ・・・。階段があって二階へ行けるようになっていま
した。薄暗い蔵の二階には、古くからの市村酒造の歴史を物語る品々が、展示するでもなくしないでもなく、
並べられていました。
酒造りの道具、菓子の看板、昔の写真、などなど。

二階には 「 大きな穴 」 が開いていて、階下が見えます。
1階部分は、いまは直売店舗になっていますが、昔はここで酒造りが行われていたはず。どういう使われ方を
したのか定かではありませんが、二階に保存してあった原料を下へ投げ落としたのか、下で出来上がった
何かを上に引き上げたのか、そうでなければ蔵人同士の意思疎通のため・・・?

帰り際に、直売店でお土産を買い、自宅へ送りました。
店の天井あたりに並んでいるのは、昔の看板と、「 桝一 」 という酒銘を冠した酒 「 スクウェア・ワン 」 です。
このボトル・デザインが何とも洒落ています。お土産にしたのも、この瓶に入った酒。今は、中身がなくなって
飾りにしています。

このあたりでちょうど昼時。
敷地内にある、古い酒蔵を改装したレストラン 「 蔵部~寄り付き料理 」 で、お昼にすることにしました。重い
重厚な木戸を開けて中に入ります。

中に入った瞬間、“ おおっ!” と誰しもが声を上げたくなるような、大空間が拡がっています。
天井がなく屋根まで見える酒蔵の特長を活かし、フロア中央に巨大オープン型キッチンを配して、目の前に
カウンター席、通路を挟んで窓際やキッチン後ろにまでボックス席にしてあります。どこからでも、料理を作って
いる姿が見える仕掛け。
厨房スタッフは、基本的に若い男性群。粋のいい声が飛び交って、店内はものすごい活気に溢れているように
見えます。これも、いい意味でパフォーマンス的にやっていて、店の雰囲気を作っています。カッコイイ!

もうひとつの、この店の 「 ウリ 」 は、この 「 竈 ( かまど ) 」 です。
若者が、長い竹筒で火を起こしながら、大きな釜でご飯を炊いています。見るからに美味しそう・・・。