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<2011年11月5日>
 
 宮城県本吉郡南三陸町。
 
 旧志津川町と旧歌津町が合併してできたこの町の一番の特徴は、入り組んだ美しいリアス式の海岸線。
 
 その海岸線を縫うように走るのがJR気仙沼線です。普段であれば、海岸ギリギリを走る列車からの眺めは
 
最高のはず・・・。それが、ズタズタにやられていました。
 
 たぶん 「 清水浜 」 の駅だったと思います。小さな駅舎と、土盛りされた地盤の上を走る鉄路は、途切れて
 
いました。津波の勢いの強さが分かります。
 
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 カメラを少し左側に移すと、こちらも途切れています。
 
 復旧工事が行われているのは鉄路ではなく、道路の補修と河川の掘削改修工事。高架になっている鉄路に
 
復旧の手がつけるのは、ちっとやそっとではできそうもありません。
 
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 この近くに、ファミリーマートが開店準備をしていました。
 
 4日後の11月9日OPEN予定の 「 志津川清水浜店 」 です。セブンは数店舗開いていましたが、ファミマを
 
見たのはこれが初めて。コンビニは今では街のインフラのひとつ。頑張って欲しいと思いました。
 
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 さらに国道45号線を北上します。
 
 歌津~陸前港、この先で気仙沼市に入り、蔵内~陸前小泉~本吉~小金沢と気仙沼線は延びています。
 
ただし、現在全ての駅が使えません。
 
 道の駅は開いていました。「 大谷海岸 」。
 
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 JRの駅は・・・この状態です。
 
 そこそこ大きい駅だったのではないでしょうか。建物と跨線橋も見えます。右側は、すぐ海。
 
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 右側、つまり来た道、志津川方面の線路は、すぐそこからありません。
 
 左側は海。
 
 この近さでは、津波の直撃を受けたらひとたまりもありません。画像右側には、建物の土台だけが残されて
 
いました。
 
 こうして見て来ると、復旧するなんて、そう簡単には言えないことが身に沁みて分かります。とくに、線路の
 
復旧は、気の遠くなるような大事業になることは明らかで、正直、“ これ、いったい、どうやってやるんだろう・・・ ”
 
という雲をつかむような虚しさがこみあげて来ました。