
<11月11日>
「 伊賀の里 モクモク手づくりファーム 」 での2日目、朝から社長の講義を聞きました。今回の視察ツァーは
いわば、これが目的。
事務室の2階へ上がる階段の壁に貼られていた含蓄ある 「 モクモクの心得 」 は、前回紹介した通りですが、
他にも、こんなトロフィーも飾られていました。
「 日本農業賞 優秀賞 」 を受賞したときのものです。

9時過ぎから、木村社長の話が始まりました。
「 モクモク 」 は創業の頃からつけられた名前。最初は1軒のログハウスと1台の冷凍ケースでのハムづくり
から始まった 「 モクモク手づくりファーム 」。
木製のログハウスなので 「 木木 」 = 「 モクモク 」。ハムを作る時に燻製の煙が出るので 「 モクモク 」 などと
いう意味を込めたものだそうです。

「 モクモク 7つのテーゼ 」
1.モクモクは、農業振興を通じて地域の活性化につながる事業を行います。
2.モクモクは、地域の自然と農村文化を守り育てる担い手となります。
3.モクモクは、自然環境を守るために環境問題に積極的に取り組みます。
4.モクモクは、おいしさと安心の両立をテーマにしたモノづくりを行います。
5.モクモクは、「知る」「考える」ことを消費者とともに学び、感動を共感する事業を行います。
6.モクモクは、心の豊かさを大切にし、笑顔が絶えない活気ある職場環境をつくります。
7.モクモクは、協同的精神を最優先し、民主的ルールに基づいた事業運営を行います。
まずは 「 地域あっての 」 モクモクであることが、明確に謳われています。

「 モクモク流 あるものの 活かし方 」
◆ 本当の価値を見い出す
◆ 深化させる ( 深く追求する )
◆ 進化させる ( 前へ進める )

「モクモク流 忍法 なにぬねのの術」
な ; ないものの術 ( あるもので勝負する )
に ; 人々 ( にんにん ) の術・・・皆でやろうというのではなく、自分がやろうとしなければならない
ぬ ; 抜き出た思想性 ( スピリッツが大切 )
ね ; 根張りの術 ( 地域の人に根を張る )
の ; のろしの術 ( 情報発信をする )
約1時間に渡る講義の内容は、とても紹介し切れません。何故モクモクが、ここまで来たのかが分かりやすく
丁寧に、木村社長の口から語られました。キーワードを交えながらの講義は、視察団一同、これからの活動に
大変参考になりました。

講義が終わって、1階の事務室へ降りた視察団のメンバーは、次々にモクモク関連の本を買い求めます。
木村社長の話に、感動した皆さんに、社長は一人一人丁寧に日付とサインをしてくれました。
1軒のログハウスと、小さな冷凍ケースから始まり、1日数万円という売上の厳しい日々を過ごしながら、徐々に
事業を拡大して来た 「 モクモク 」。今では年商50億円近く、年間来場者数50万人近い、全国有数の 「 体験型
農場 」 になりました。今年の新入社員には、東大卒までいるそうです。若い優秀な青年が集まって来るのは、
それだけ、この農場に魅力がある証拠。
講義に感動したメンバーは、さらにもうしばらく、この農場で様々な体験をさせてもらいました。