
<11月5日>
宮城県石巻市、消えてしまったレストハウスの前で、しばし悄然と立ち尽くしてしまいました。
その後、商店街に入って車を置き、少し歩いてみると、大津波に襲われながらも残ったものがあります。
JR石巻駅から石ノ森萬画館までの商店街の通りの所々に立っている 「 石ノ森章太郎マンガ・モニュメント 」
これが津波に耐えて、ほぼ完全な姿で残っていました。
「 佐武と市 」

「 ロボコン 」
いくらか塗装が剥げてはいますが、ほぼ無傷で残っています。後方に見える商店の破壊具合と比較すると、
この 「 石巻マンガロード 」 の像たちが逞しく見えて来ます。

津波は、どのくらいの高さまで来たんでしょう・・・、少なくとも1階部分は全壊に近くなっていますが、建物自体
が丈夫に造られていれば、残っています。
ただ、残った建物をそのまま使えればいいでしょうが、もし使えなかったとしたら、解体というコストが重くのし
かかって来るはず。無くなるのは辛いけど、残るのも辛い。

このあたりの店は、ほぼ残っていて、営業している店もありました。
信号機も一見大丈夫・・・と思いきや、点いていません。震災から8ヶ月も経っているのに、石巻市中心部では、
信号がまだ消えたままでした。

歩行者用信号も、残ってはいるものの、点いていません。
しかも、よくよく見ると、この歩行者用信号機、向きがおかしい。同じ方向を向いています。
本来は90度違うはず。後ろの消火栓の表示も傾いたまま。

石巻市内は、見渡す限り津波にさらわれ、残った建物の数を数えた方が早いほどです。
でも、商店街はいくらか復活の兆しが見えて来ていました。石ノ森章太郎のオブジェが、ほぼ完全な形で
残ったことは、街の人たちに勇気を与えてくれるような気がします。
早朝から走り続け、亘理町、岩沼市、名取市、仙台市、多賀城市、塩竈市、松島町と廻って来ましたが、石巻
の被災状況が一段と厳しいように見えました。