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<9月9日>
 
 信州長野、小布施町の中心部にある 「 高井鴻山記念館 」。
 
 内部へ入ると、この屋敷、様々な仕掛けが施されていて、それを見て歩くのも楽しみのひとつです。
 
 画像右側は、2階へ通じる箱階段。左側は一見押し入れに見えますが、実は床板を上げれば中は空洞に
 
なっています。
 
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 床下の穴は、ライトアップされていて、結構深いことが分かります。
 
 人一人がやっと通れるぐらいの大きさの空洞が地下を通って、本宅方向へと延びています。
 
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 2階へ上がると、同じように押し入れの中に抜け道がありました。
 
 2階にいても、押し入れを通って階下へ降り、さらに地下へと逃げれば本宅まで繋がっています。
 
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 一方、こちらは、1階縁側。
 
 ここにも仕掛けがあって、床板を起こしてみると、地下へ通じる通路があります。
 
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 こちらの穴は押し入れよりは、かなり大きい。二人ぐらい同時に入れそうです。
 
 幕末から明治維新にかけて活躍した当主の 「 高井鴻山 」。ときには、この屋敷で重要な密談をしたことが
 
あったと思われます。そんな場に敵の襲撃も・・・。
 
 幕末の変革に関わった思想家や文人達が、ここで天下国家を論じている最中に、もしものことがあった時に
 
備えた 「 からくり作り 」 です。
 
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 2階の窓からは、手入れの行き届いた庭と、佐久平の風景が見えます。
 
 幕末に活躍した 「 高山鴻山 」 という人物、飢饉のときは窮民を助け、明治維新では教育立県を唱え、東京や
 
長野に私塾を開いて教育活動にも熱心に取り組みながら、同時に葛飾北斎との親交を深めるといった文化的
 
側面も持ち合わせていました。