イメージ 1
 
 福島県河沼郡會津坂下町、曙酒造、天明 『 中取り壱号 』。
 
 今月初めに沿岸部Y市へ行ったときに、久振りに立ち寄ったM酒店。ためすすがめつリーチインケースの中の
 
酒を物色する私に、ここの女将さんがポロッ!と・・・、
 
 “ 今年の天明は、抜群だって・・・ ”
 
 このひとことで、気持ちは決まりました。すぐに1本手に取って、家に帰って呑み始め2週間で呑み切りました。
 
イメージ 2
 
 昔ながらの製法で、原料にもこだわり、徹底的に手間暇かけて手づくりを続けている蔵元です。
 
 ほんの少し、うっすらと 「 にごり 」 が残るのも、美味しさをそそります。
 
 「 中取り 」 とは、これも昔ながらの槽 ( ふね ) と呼ばれる原始的な搾り機を使っていることを表しています。
 
 四角い箱の槽の中に、醪 ( もろみ ) の詰まった酒袋を並べ、圧力をかけずに酒袋の重さだけで自然に垂れて
 
きた最初のお酒は 「 荒走り 」。槽一杯に酒袋を積んでおいて一昼夜、酒袋全体の重みだけで徐々に、自然に
 
垂れて出て来たお酒が 「 中取り 」、または 「 中垂れ 」「 中汲み 」。だから少し濁りが混じっています。
 
 ちなみに、最後に圧力板を載せて油圧で搾れば 「 責め 」。
 
イメージ 3
 
 原料米;會津坂下産五百万石、精米歩合麹掛;60%、使用酵母;協会9号、日本酒度;+3、酸度;1.7、
 
アルコール度数16度以上17度未満。
 
 【 程良く香る心地よい香り、透明感溢れる味わいの中に垣間見る、若々しい旨味・甘味、そこへおりが絶妙に   絡みます。最後は、天明の特徴ある酸味とキレが爽快感をもたらしてくれます。】
 
 おっしゃる通り・・・言うことのない味わい。今年呑んだ酒の中でも1・2を争う旨さ。
 
 絶品でした。