
<1月8日>
スペインの旅は、5日目の朝を迎えました。
ボルムホフのホテル 「 ベルティーチェ アルハラフェ 」 の朝食は7:30から。いつもの通り、日本人観光客
だけが、レストランの開店前から入り口に並び始めます。他のツァー客も入り乱れて、あっという間に数十名
の長蛇の列ができました。そしていつもの通り、バイキング形式の朝食を、規律正しく、順番を崩さず、手前から
順にトレイに取って行きます。
ここに他の国の人が入ると、順番など無視して、空いている料理から取り始めるので、秩序が乱れます。ああ
いう姿を見ていると、日本人はなんて礼儀正しく 「 集団の自主規律 」 を守る民族なんだろう・・・と感心します。
別の見方をすれば、融通がきかず、臨機応変の行動が取れにくい面もあります。
てなことをつらつら考えながら、5日目ともなると私たち夫婦は、料理を順番に取る日本人の列には並ばず、
「 空いている料理から、適当に選ぶ 」 状態になっていました。ということで、この日の朝食は、「 軽く 」、コーン
フレーク、菓子パン、ハム&チーズ、スクランブルエッグ、フルーツ。

そうこうしているうちに、コーヒー・メーカーにトラブル発生!コーヒーが出なくなりました。
ところが、スタッフがいません。バイキングを一式準備してしまうと、あとは “ どうぞ勝手に召し上がれ!” と
いうことなのか、トラブルを伝えようにもスタッフがおらず、客は半ば呆れ顔。
スタッフのシフト表かメンバー表のようなものも貼ってありましたが、スペイン語を読めず中身が分かりません。
このあたりも、ある意味のんびりしていますね。
ほどなく、スタッフが来てトラブルは解消されますが、“ まぁまぁ、そう慌てなさんな!” という雰囲気でした。

出発は8時30分頃。
高い吹き抜けになっているロビーを見下ろしながら、フロントへ。チェックアウトを済ませ、バスに乗り込んで、
いざ出発!目指すは、アンダルシア地方の中心都市セビージャです。

20分ほどで、セビージャの街に入りました。
まずは 「 黄金の塔 」 へ。朝早いこともあって、人影はまばらです。

セビージャ大学の近く、グアダルキビル川のほとりに建つ塔は、正12角形の形をしています。
朝焼けがまだ残る空に、13世紀イスラム建築の望楼が聳えていました。