
<9月20日>
新潟市上古町商店街の中ほどにある、Sさんのお店。そこで30分ほど、視察開始まで待たせてもらいました。
約束の時間は午後2時。
かつて私が講師を務めた商店街の青年部の一行と、視察受け入れ先である上古町のSさんとの待ち合わせ
場所は 「 新潟県政記念館 」。たまたまの縁で、両者を 「 繋いだ 」 形の私も、一緒に視察研修を受けます。
Sさんの車に同乗させてもらい、記念館に到着したのはちょうど2時。視察団の若者達はすでに来ていました。

鍵とセキュリティを管理しているのは 「 上古町商店街振興組合 」。つまりSさんが来ないと、中に入れない
仕掛け。これは、「 新潟県政記念館 」 の指定管理者を商店街が受託しているからです。いくら一番近い商店街
だとはいえ、商店街組合が公的施設の指定管理者になるというのは、全国的にも珍しいのではないでしょうか。
さっそく中に入れていただき、ひとしきり施設を説明してもらいます、

格式高い、高貴な香りのする建物です。
明治16(1883)年、新潟県会議事堂として建てられたもので、当時の面影のまま保存されている貴重な
歴史的資源。
「 議場 」 へ入ります。

建設当時、東京府京橋区木挽町の明治会堂に範を取ったといわれる、洋風の大空間が拡がります。
重厚な造り・骨組み、重厚な机と椅子。
クイーンポストトラスという洋風小屋組みが、大空間を支え、鋳鉄製の柱には透かしの唐草文様の装飾が
施されています。

昔は 「 名札 」 ではなく 「 番号札 」 だったんですね。
「 四十五番 」「 四十六番 」・・・。重々しい木製の札が、議員たちの名札の替わり。

「 知事 」 や 「 参輿 」 は番号ではありません。
Sさん・・・ “ どこでも、好きなところに座ってみてもいいですよ!”
この広々とした議場で、視察研修が始まりました。