
<9月8日>
旧軽井沢銀座通り、軽井沢郵便局の向かい側にできていた 「 チャーチストリート軽井沢モール 」 の中を、
自転車を押しながら通り抜けると、「 水車の道 」 に出ます。
車1台が通れるような狭い道の向こう、木立ちの中に建っているのが 「 聖パウロカトリック教会 」。

昭和10年 ( 1935年 )、イギリス人のワード神父が設立、今年で76年になります。軽井沢名物のひとつ。
設計は、アメリカ建築学会賞を受賞したアントニン・レーモンド。木のぬくもりと、打ちっ放しコンクリートが
絶妙の調和をみせています。
中にも自由に入れるので、しばしの間、祈りを捧げるベンチに腰掛けて、静まり返った教会内の空気を吸って
いました。中は全面木構造で、梁のような木材がむき出しになって屋根を支えています。こじんまりした教会
ですが、品格があります。

傾斜のきつい三角の屋根。
小ぶりな建物の割には、不釣り合いなほど大きな塔が乗っかっています。

外壁の片隅、屋根の庇の下のあたりに、小さな小さな像が置かれていました。
風雨にさらされて、だいぶ傷んでいるものの、凛とした顔の表情はしっかりしています。厳しいような、やさしい
ような眼差しで、教会の周りを歩く人を見下ろしていました。

軒下で見つけた、これは何でしょうね?
「 1935 」 は、教会が建てられた年ですから、日本風に言えば 「 棟札 」 のようなサインかも知れません。

「 教会の鐘 」 は外。
かつて、この教会で結婚式を挙げた有名人・・・西郷輝彦、林隆三、森山加代子、そして吉田拓郎 (最初の)。
そのとき盛大に打ち鳴らされたであろう 「 鐘 」 です。