
<7月14日>
祇園祭りの 「 鉾立て&山立て 」 巡り。
「 鈴鹿山 」「 黒主山 」「 浄妙山 」「 鯉山 」「 山伏山 」「 菊水鉾 」「 函谷鉾 」「 鶏鉾 」「 岩戸山 」「 放下鉾 」
「 舩鉾 」 と11の鉾と山を見て来ました。
朝8時にスタートして約1時間で11ヶ所。全身汗びっしょりになって 「 伊右衛門サロン 」 で涼んでいるうちに
タイムアップ。丸太町駅近くにある、この日の目的である 「 キンシ正宗 」 の視察現場 「 堀野記念館 」 へ
向かいました。
その後、視察研修をを終えて四条通りへ再び戻って来たのは、もう14時近く。
次の視察場所は 「 北山駅 」 下車で14時45分集合。この僅かな時間を利用して、私は一旦南へ下り、
四条通りへ。目的は 「 長刀鉾 ( なぎなたほこ )」 です。

せっかく祇園祭りの真っ最中の京都を訪れたからには、やはりこの 「 鉾 」 は見ておかねば・・・との思い
でした。
毎年、「 くじ取らず 」 として、必ず巡行の先頭を行く鉾で、全32基中、唯一 「 生稚児 」 が乗る鉾としても
有名です。いろんな意味で、特別扱いの 「 鉾 」。
謡曲 「 小鍛冶 」 で有名な三条小鍛冶宗近作の長刀 ( なぎなた ) が鉾先に使われたことから、この名が
付いたといわれています。
長刀は娘の病気の回復を祈願して宗近が八坂神社へ奉納したものですが、その後、鎌倉時代、ある武人に
愛用された際に不思議な出来事が連発したため返納されました。そして、大永二年(1522年)、神のお告げに
より長刀鉾町でこの長刀を飾ったところ、流行していた疫病は治まったいう逸話が残っています。
現在、巡行の際にはレプリカが用いられ、当時のものは宝物として保存されているそうです。

「 鉾立て 」 の行われている期間中から、沢山の拝観者が訪れています。
他の山鉾に比べても、拝観者、遠巻きの見物者、関係者、警備員、いずれもダントツ多い。

長刀の刃先は決して御所と八坂神社の方へ向かないように取り付けられています。
【 真木の中ほどの 「 天王座 」 には和泉小次郎親衡の衣装着の人形が祀られている。前懸と胴懸には
16~18世紀の希少な絨毯が用いられてきたが、現在ではその復元品を使用している。】
完成すれば、この雄姿・・・、
以上12基が、このとき私が見た山鉾でした。
32基中12基ということは、半分も見ていないことになります。
こうしてみると祇園祭りは、歴史、伝統、格式等々、全然違いますね。初めて知ったことも沢山ありました。
残り20基と本番の山鉾巡行を、いつかまた見に来たいと思います。