
<4月17日>
日光東照宮陽明門。
高さ11.1m、幅7mの門は、近づくに従って、ものものしい数の彫刻が施されていることが分かります。

ガイドブックによれば、彫刻の数は508体とか・・・。
江戸時代初めの工芸技術の粋が集められています。

施された彫刻は、霊獣と人物が多いようです。
霊獣の中には現実にはいない想像上の動物もあります。人物は会話をしているような、遊んでいるような
ものもあって、表情が豊か。

見方によっては豪華絢爛。ある意味、おどろおどろしい。
麒麟、竜の顔に蹄のある足の竜馬など、馬でもない、竜でもない、羊でもない、豚でもない、猪でもない、
姿形の微妙に異なる不思議な動物 「 風 」 の彫刻がびっしり。
日がな一日見ていても飽きないので 「 日暮門 」 とも呼ばれているそうです。

陽明門の番人です。
弓を持ち、矢を背負った 「 随身像 」。口を半開きにして、ぼぉーっ!とした表情で、門をくぐる人を見つめている
ような、いないような・・・。

日光東照宮は江戸城の真北に位置し、ちょうど北極星を背にして建っています。
ここ陽明門の真上に北極星が輝くように設計された建物。
中国で北極星は 「 北辰 ( ほくしん )」 と呼ばれて、宇宙を支配する最高神として崇拝されて来ました。この
思想が道教と結びついて、北極星は 「 天界 」「 人界 」「 冥界 」 の三界を司る神とされ、密教と結びついて
「 北辰北斗信仰 」 となり、さらに神道にも取り入れられて行ったと言われています。
日光東照宮を建立したと言われる天海僧正は密教の僧。「 北辰北斗信仰 」 に基づいて建物を配置しました。
簡単に言えば・・・「 星占い 」 に基づいて建てた・・・ってこと?