
<8月12日>
「 ゼロダテ 2011 」 のオープニング・セレモニーを見たあとは、ハチ公通りに出て歩きはじめました。
まずは通りの一番南の端からスタート、大館駅まで行って戻って来れば、「 ゼロダテ 」 のイベントを一通り
見られる・・・という 「 計算 」 でした。うだるような暑さの中で、このルートの選択は、後々後悔することになろう
とは・・・。
スタートして最初に目に付いたのは、6階建ての新しいビル。1階は店舗、2階以上は住宅になっているよう
です。これがたぶん、PFI方式 ( 民間資金を活用した社会資本整備 ) の市営住宅として話題となった建物
だと思われます。とっくに完成して、入居が始まっているはずですが、震災の影響でしょうか、工事が遅れている
ようでした。

旧正札竹村ビル屋上の大看板では、遠藤さんというアーティストが、時折大声を発しながら 「 ライブペイン
ティング 」 に取り掛かっています。街を歩いていると、この声が意外に良く響く。
田町交差点からハチ公通りを振り返ると、かなり急な坂になっています。ちょうど、右側の裏側が見える道路
標識の左側に小さく見えているのが 「 旧正札竹村 」。100m以上は離れていると思いますが、ここでも遠藤さん
の声は聞こえていました。

田町交差点を過ぎて、道は下りになります。
西側を大館駅に向かって歩いて行くと、「 ワンディシェフの店 」 という看板。13人のシェフが日替わりでシェフ
を務めるレストランです。
「 殿様うどん 」「 かもめ食堂 」「 弁慶ラーメン 」「 宮崎チキン南蛮 」「 クロスタニン発芽玄米ランチ 」 などなど
様々な料理が並んでいます。これが、毎日替わる。空き店舗活用の一つの形だと思いました。

「 ゼロダテ 」 のイベントは、こんなふうにあります。
商店街の歩道を歩いて行くと、「 ゼロダテ №○○ 」 と書かれた統一の立て看板があり、そこがアートの会場。
「 The Waltz For Odate 」 と題した映像作品を上映していたのは 「 大絵晃世 」 さん。大館市内あちこちの
ショットを積み重ねながら、「 ある日の大館 」 を切り取ったような作品でした。

しばらく歩くと、広い河川敷に出ます。
左側の堤防の上にいるリュックを背負った女性も、ゼロダテ探訪者の一人。たまたま、私と似たようなルートを
歩いていたので、微妙にクロスしながら動いていました。

河川敷のあるところは長木川です。かつては白鳥の飛来地で知られていました。いつぞやの鳥インフルエンザ
騒動で、白鳥への餌やりが禁止され、その後白鳥は飛来しなくなったと記憶しています。
大館橋の欄干には、その名残りを示すような白鳥の姿。過去の話題を象徴するように、クモの巣がかかって
いました。この橋を渡って、御成町方面へ。