昨夜はちょっと足を延ばして、隣り街まで行ってライブを楽しんで来ました。
レ・フレールの 「 ピアノ・スパシアル 」 と題したライブです。

斎藤守也、斎藤圭土の兄弟ピアノ・デュオ。
二人で一台のピアノを自由自在に操るという、独特の奏法で人気のアーティストです。

入口には募金箱が設けられ、二人からのメッセージが書かれていました。
募金を集めて、被災地の学校や保育園へ楽器を贈る活動をしているそうです。

使っていたピアノは、ウィーンのベーゼンドルファー製。
スタンウェイと人気を二分するピアノメーカーです。

左隅に注目!( ボケて良く見えませんが・・・)
このベーゼンドルファー、鍵盤の数が通常より多いそうです。ステージ上で、二人が説明してくれました。
普通は 「 88鍵 」 ですが、これは9鍵多い 「 97鍵 」。左端にある9つの鍵盤は、黒く塗られています。その
ため低音部の響きが違います。音が深く広く、拡がって行く感じ。

アンコールは2曲でした。
休憩を挟んでの2部構成。8曲ずつ、計16曲の演奏は、静と動、音と光、リズムとメロディが溶けあうような
空間。そしてアンコールも、1曲目は屋久島の固有植物からイメージした静かな日本的イメージ、2曲目はこの
デュオの真骨頂である 「 ブギ・ウギ 」 の熱く激しい演奏でした。

5時に始まったライブは、終わったのが7時半頃。
ピアノ1台を二人で演奏するという 「 キャルトマン・スタイル ( 1台4手連弾 )」 は、そう滅多に見られるもの
ではありません。ルクセンブルクの音楽院で学んだという斎藤兄弟は、7人兄弟だそうです。兄の守也さんは
3番目 ( 長男 )、弟の圭土さんは5番目 ( 次男 ) で、二人は5歳違い。
マジメですね。本当に・・・。MCでは、ときどき沈黙が支配して、会場から笑いが漏れるほど。まじめに、真剣に
音楽に取り組もうとする二人の姿勢が、ヒシヒシと伝わって来ます。
TV等で知ってはいましたが、ナマ演奏を見ると、迫力が違います。全身全霊でピアノを 「 叩き 」 続ける若き
二人に感激でした。