<1月6日>
強風吹き渡る 「 ラ・マンチャの丘 」 で、風車を間近に見たあと、バスでラ・マンチャ地方の村の中を通り
抜けました。
街角 ( 村角 ) に立つのは、ドン・キホーテのオブジェ。
このあたりは、あちこちにドン・キホーテ関連の彫刻や飾りやオブジェが見られます。

進入禁止の標識は同じですね。
石畳の道端に路上駐車が当たり前。家々は2階建がほとんどで、壁は白や黄色系です。漆喰ではないでしょう
から石膏か何か?

空き店舗のようでした。村の中にある、数少ない店のひとつ。
もしかすると、「 三賢者祭り 」 のあとで、休みだったのかも知れません。

教会です。
バスで走っていると、あっという間に通り過ぎてしまうような小さな村ですが、この規模でもひょっとすれば
「 町 」 なのかも知れませんね。ただ、佇まいはまさに 「 村 」 の雰囲気です。

村はずれの道端。
天に向かっていななく馬 ( ロシナンテ ) にまたがるドン・キホーテ、その後ろからトボけた様子で着き従うのは
従者サンチョ・パンサ。お馴染みの光景です。
1605年出版ですから、日本は戦国時代が終わって、江戸の初め。
騎士姿のドン・キホーテはスペインの象徴、風車はオランダの象徴で、突進して負ける話はオランダの独立を
示唆しているとも言われています。
世界各国に翻訳されて出版された 「 ドン・キホーテ物語 」 は、聖書に次ぐ部数が出ているとも言われており、
正真正銘の世界的ベストセラー小説ということになります。

バスはラ・マンチャの平坦な道を走り続けます。
バックミラーに映る、運転手のペドロさん越しに、どこまでもどこまでも続く真っ直ぐな道路。

左右に拡がるのは、オリーブ畑。
整然と植えられたオリーブの木が、山の斜面を覆い尽くし、てっぺんまで続いているように見えます。この風景
もまた延々と続きました。そして不思議なのは、働いている人を見かけないこと・・・。