
<1月6日>
バレンシア地方からラ・マンチャ地方へ。
朝、マッサルファサールを出発したバスは、沿岸部から内陸部へと高速道路を走り続けました。途中、2時間
おきに休憩を取るのがスペインの 「 掟 」。ドライバーを強制的に休ませる仕組みです。
立ち寄るのは、日本風にいえばサービス・エリア、スペインでは 「 AUTO GRILL 」。ここは砦のような建物
でした。

自転車置き場のような造りの駐車場。
スペインの場合は雨や雪をしのぐというよりは、少しでも日差しを遮るという意味かも知れません。

お出迎えは大きなクマさん?
“ へい!いらっしゃい!アミーゴ! ” ってな感じ。入口専用と出口専用があって、一方通行です。

セルフでチョイスして、精算し、適当な場所で食べる。
仕組みはどこも同じのようでした。

ここではトイレだけ済ませて、AUTO GRILL の周辺を歩き回ってみました。
赤茶けた土、枯れた枝、土埃の舞う砂利道。
まるで西部劇のような、真冬のスペイン、ラ・マンチャ地方の景色です。

そんな荒涼たる景色が、遥か彼方までずっと続いていました。
どんより曇った雨模様の空、赤土の畑の向こうに拡がる小高い山の連なりが 「 ラ・マンチャの丘 」 です。