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<1月19日>
 
 宮崎県日南市の鵜戸神宮参拝は、いよいよ本殿内へと足を踏み入れます。
 
 「 おちち岩→ 」 という表示を見て、右側のあたりを探しました。暗い洞窟の中で、目を凝らして “ どこだ?
 
どこだ?” と探すので、イマイチ良く分かりません。どうやら、頭上にあった大きな二つの丸く出っ張った岩
 
だったようです。
 
 ご神体の主祭神の母 「 豊玉姫 」 が育児のために両方の乳房を洞窟の岩にくっつけたと伝えられる岩で、
 
玉のような岩清水を滴らせて、安産・育児の信仰の対象になっています。
 
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 これは 「 おちち 」 の下にあった 「 撫でうさぎ 」。
 
 「 鵜戸 ( うと ) 神宮 」 では 「 う 」 と 「 卯 」 つながりで、古くから毎月 「 初の卯の日 」 が御縁日になって
 
いるそうです。
 
 その 「 卯 」 が 「 兎 」 につながって、ゆかりの 「 撫でうさぎ 」 ができたようで、頭を撫でれば願い事が叶う
 
といわれています。一体どれほどの人に撫でられたことやら・・・頭というよりは、鼻先からおでこのあたりが、
 
すりむけていました。
 
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 本殿のある洞窟は、この狭さ、この暗さです。
 
 フラッシュを使ってようやく回りが見えるほど、真っ暗でした。頭上も、岩に頭がぶつかりそうで、屈みながらの
 
参拝コースです。
 
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 そんな洞窟の、最も低い部分に並ぶ 「 お札 」。
 
 「 お札岩 」 の説明板、「 頭上注意 」 の表示、立ち位置の目印になる 「 足跡マーク 」 の表示。まさに手探り
 
での、お札掛け、願掛けです。
 
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 「 産湯の跡 」 では、母である豊玉姫から産まれた主祭神が産湯を使ったということでしょう。
 
 神秘的な洞窟の、神話の世界が拡がります。
 
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 そして 「 お乳水 」。
 
 母、豊玉姫が乳房をくっつけて行った 「 おちち岩 」 から滴り落ちる水で飴を作り、それを母乳代わりに育った
 
と伝えられるのが主祭神。“ 水はあるけど、他の材料はどこからどうやって調達して飴を作ったんだろう? ”
 
などというヤボな疑問は考えないことにして・・・。
 
 あとで分かりますが、ここの神社の名物のひとつが 「 おちち飴 」 です。
 
 岬の突端の洞窟にある本殿。母の胎内に入ったような空間で、産前産後から育児という母の営みが、すべて
 
神聖な神事として祀られています。父や男の気配は全くナシ。
 
 ちなみに、母から産まれた子供。すなわち、鵜戸神宮の主祭神は
 
 「 ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと 」 という名前です。漢字は、あまりにも難しくて変換不能です。