
<1月18日>
宮崎県の青島。
鬱蒼とした檳榔 ( ビロー ) 樹の木々をかき分けるように、森の奥へ入って行くと、小さな朱塗りの祠が現れ
ます。皆さん、恭しく拝礼していました。

ちょうど青島の中央の位置にあたる場所に建てられた 「 元宮 」 です。
この辺りからは、勾玉、土器、獣骨、貝殻などが多数出土しているそうで、遥か彼方の古代の昔、祭祀が
司られたとされています。
いわば、古代信仰の聖地。

お茶碗ではありません、「 天の平互 ( あめのひらか )」。
古代から用いられてきた、素焼きの土器の盃で、お神酒を入れるためのもの。
【 身を清め 磐境 ( いわさか ) に 天の平互を奉ずれば 吉凶が占われる 】
「 日本書紀 」 の神武天皇の故事に纏わる話で、これを投げて割れれば開運厄払いになるというもの。元宮の
祠の裏側が 「 磐境 」 ということで、投げ込めるようになっています。1枚200円。

200円の土器じゃぁ物足りない・・・という人には 「 天の真貝 」 というのもあります。1枚300円。
200円でも300円でも作法は同じ。
投げる場所 ( 磐境 ) に向かって 「 二礼 」 する。次に 「 天の平互 ( または真貝 )」 に小声で願いを込め、
磐境めがけて・・・エイヤッ!!っと投げつける。
見事に割れれば大願成就。運悪く割れなければ・・・もう一回200円か300円・・・?

こんなカラフルなものもありました。
右から、紫=心身健全、緑=生業成就、黄色=商売繁盛、ピンク=良縁、白=心願成就。

「 紙縒り 」 ですね。正式には 「 産霊紙縒 ( むすびこより )」。
これも願いを込めて、結びつける・・・ということのようです。
コツは、“ 願いが解けないように、「 結びきる 」 とよい。 ” と書かれていました。ガチガチにコブ結びにする
のが良さそうです。値段は・・・忘れました。