好天が続いて、急速に暖かくなり、ストーブも控えめで大丈夫になって来ました。
今年の冬は豪雪に見舞われ、県内は記録的な積雪量になりました。いまになって思えば、もし大震災が1月に
起こっていれば、屋根に積もった何トンもの雪に耐え切れず、相当数の家屋が倒壊するという事態になっていた
と思われます。地震が来るのに季節は選べませんが、どうせ来るなら暖かいときにして欲しい、などと勝手に
思ったりしています。
そんなことを考えるのも、今回の地震は余震が長いせいでしょう。
四六時中、地震のこと、来たらどうするか、備えをもっと万全にしておいた方がいいんじゃないか・・・という思い
が頭を離れません。
スペインの話を続けます。

<1月5日>
バルセロナ北部に位置する世界遺産のグエル公園。
ここはもともと、ガウディの生涯のパトロンとなったエウセビ・グエルさんが投資用として買った土地で、英国風
の閑静な住宅地を造成しようとした場所だそうです。
売り出された住宅地の一画は、ガウディ自身が購入し、晩年の20年ほどは住んでいました。現在はガウディ
博物館になっていて、ガウディがデザインした家具類などを展示しているそうです。

見上げると、結構な傾斜地になっています。
グエルさんが買ったのは約15万平方メートルですから、4万5千坪ほど。ガウディは、中央広場、道路、
門番小屋、管理事務所などを設計しています。
ただ、目論見通りには売れなかったようです。

当初は60戸ほど建設が予定されていた住居のうち、建設されたのはたったの3戸。工事は未完のまま中断、
1922年からバルセロナ市の公園になりました。
今でこそ市の北部の高台にあって、市街地を一望できる高級住宅街になっていますが、当時は中心部から
遠く、交通の便は悪く、しかも傾斜地でしたので、あまり・・・というか全く人気がなかったそうです。
そこが今では、バルセロナの名所として観光スポットになっていました。